「”極”も出現?! スペシャル 学童けん玉検定」  どんぐりクラブの夏休み①

早いもので小学生のパラダイス、夏休みも残り1週間程となりました。
どんぐりクラブの楽しい、楽しい夏休み生活の様子を回数を分けて紹介したいと思います♪

『もはやスーパーレベル!けん玉検定』
昨年度、児童みんなが急激にレベルアップしたけん玉ですが、今年度も検定を行いました。
検定を行う上でまず心配だったのが、
「昨年度、世界一周をクリアする子も多く出てきたし、これ以上全体のレベルアップは難しいのでは・・・」
ということでした。
個人で上手な子は数人いましたが、全体のレベルアップには更にけん玉が好きになるということが欠かせません。
そこで今回は
「出来た・かっこいい・みんなでクリア」
という3つを大切にして検定の準備を行いました。

①「出来た!」

まずは「自分でも出来る」という自己肯定感がないと楽しさも感じることが出来ず、けん玉を好きになることが出来ません。
なので少しでも基礎や技のコツがわかるように、構え(姿勢)・膝のクッション・目線を重点において指導しました。
初めてチャレンジする子は一緒に剣を持ち、体の感覚を感じることができるように気を付け、より難しい技にチャレンジ出来る子にはストリート系の技を目の前で見せ、けん玉自体にもっと興味を持ってもらえるように働きかけました。
「やれば出来る!」という気合や励ましも大切かもしれませんが、実際の動きを目の前で実演すると具体的に子ども達の体に訴えかけることが出来て効果的です。

②「かっこいい!」

クラブの子どもたちがけん玉に夢中という話を知り合いにすると、「けん玉は昔遊びで時代遅れじゃない?地味だし・・・」という声を聞くことがよくあります。しかし実際はダイナミックな動き、繊細で神業と感じるような静止技が多くあり、「かっこいい!わたしもやってみたい!」と感じさせる遊び道具です。(スポーツとも言われ始めています)
このかっこよさを伝えるためには言葉だけでは不十分なので、実際に目の前で技を見せる必要がありました。そのために指導員も必死に日々練習に励みました。(笑)
今まで世界一周やうぐいすが最古難度の技だと思っていた子ども達が、ダウン・スパイクや宇宙遊泳、ジャグリングなど一歩背伸びした技を見た時、けん玉に対する「かっこいい!」という感情がグッと高まったと思います。

③「みんなでクリア!」

とめ大皿だろうが、宇宙一周だろうが、その子が出来なかった技を成功させた時はみんなで喜び合いました。強制でなく、自然とそんな雰囲気が出来たのは驚きです。出来ない技を成功させようとする純な気持ちが子ども達を伝わり、そんな暑苦しくも楽しい雰囲気ができたのではないでしょうか。
またトップの子がコツを他の子に教えてあげたり、ゲーム形式で楽しんだりと、みんなでやると楽しい遊びという感覚が出来たことも大きかったと思います。

というわけで、検定表は昨年度とほぼ同じ内容で始まったのですが、ここで事件発生です。
なんとうぐいすが最終難度としていた検定が1日で2人、中盤には8人も全クリア達成者が出てしまいました。(嬉しい悲鳴ですが・・・)

というわけで、通常のけん玉検定をクリアした子が多すぎたために今年度から「けん玉検定 極(きわみ)」を作成しました。
日本けん玉協会の検定に出てくる段位の技からストリート系の技まで、指導員が出来るギリギリのラインの検定です。一つ、二つクリア出来るだけでもすごいと思っていましたが、そこは無限の力を秘めている子ども達。毎日一つ一つ出来る技が増え合格数がどんどん増えています!

そして気づけば1年生含め、昨年度より更に技も楽しみ度もグーンとレベルアップしていました。
一つのことを仲間同士みんなで楽しめる環境があるのは、一つ学童保育の魅力です。
子どもたちの「なかよしの輪」を作ってくれるけん玉に感謝しつつ、今後も楽しくみんなで遊んで行きたいと思います♪

 

【追記】
どんぐりクラブの子がけん玉に熱中したのは、1年前に最初から使いやすいように調整された競技用けん玉「学童けん玉」に変えたことが大きいと思います。ヒモの長さなど、子どもに合った調整がされているけん玉を使うことが何より「出来た!」の近道だと思わされました。

指導員 N